「ねえママ、今日も死ぬの?」
「おやすみ~」
夜の九時。
寝室に引き上げようとする私に、息子が言った。
「ねえママ、今日も死ぬの?」
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さかのぼること、数ヶ月前。
「…え??」
自分の口から出た言葉に、車を運転しながら自分で驚きました。
前回書いた、
ドライブ・セルフコーチングをしていたときのこと。
そのときの私のお悩みテーマは、
「いつもバタバタしてしまって、時間通りにできないのを何とかしたい」
でした。
4月。息子が小学校に入学し、娘は保育園に通い出したばかり。
息子を起こして、朝ごはんを準備して食べさせ、学校へ行く準備をさせて、日によってはお弁当を作って、娘にごはんを食べさせ、保育園の連絡帳を記入して、おむつを替えて…
朝起きてから家を出るまで、やることが押し寄せる。
すごく急いでやっているのに、
頑張っているのに、
想定外のことがいろいろ起こって結局時間がぎりぎりになってイライラし、
なかなか動かない息子に怒鳴ったりしてしまう。
そんなことを話しながら、自分の口から出るのは
「だって息子が~しないから
「だって娘が~だから難しい」
そこで、イブコーチ(一人二役)が聞いてきたんです。
「さっきから、自分以外のことばかり出てきますが、
じゃあそういう制約が何もなかったら、
イブさん本人はどうしたいんですか?」
「…うーん、
せっかく朝が来たんだから、こんなところに住んでいるんだから、
自然とのつながりを感じてゆったりとした気持ちになりたいです。
だって朝起きるって、生まれ変わることじゃないですか。
前の夜に1回死んで、新しい自分として生きるってことじゃないですか」
そう口に出して、
自分で「え?」と思いました。
「私、そんなことを思ってたんだ。自分の中にこんな言葉があったんだ」と。
「時間通りに動きたい」んじゃなかった。
その裏に隠れていた本当の望みは、
「1日の始まりを大切にしたい」
「生まれ変わった気持ちで朝を過ごしたい」
ということだった。
そこから、「理想の朝を実現するには」というテーマに変わり、
過去に理想の朝を過ごしていた時代のことを掘り起こし、
「朝起きてすぐに、バスルームにアロマを垂らしてシャワーを浴びる」
という新しい習慣を実行することに決まりました。
夜寝る前は、
死ぬ前の身辺整理をする気持ちで家族に感謝し、
生まれ変わる新しい自分にプレゼントをするつもりで
バスルームに明日着る服とタオルを畳んで置きに行く。
「ママは、1日終わったら死んで朝生まれ変わるからね」
と息子にも話した。
だからたびたび、
寝る前に「ママ、今日も死ぬの?」
と聞かれるようになったんですね。
自分で、自分から引き出された言葉に感動したできごと。
新しい習慣は、確実に生活の質を変えました。
たった一回のセッションで、
朝→バタバタイライラするもの
から、
しあわせな始まり
に変えることができた。
運転中のセルフコーチングをしていなかったら、
変えられるということすら気づかなかったかもしれません。
今日の人生後半にさしかかってきたので、
悔いのないよう生きたいと思います。
「変えられる」に気づく体験をしてみたい方は、
こちらから。
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